みなさんこんにちはもぐです!
突然ですがみなさんは医療機関へ受診し、栄養のお話を聞いてきてください。とお医者さんから言われてことはありますか?
生活習慣病になると食事や運動など生活の改善が求められますが、そのサポート役の1人として管理栄養士が挙げられます。
現在私も医療機関で栄養指導を行っていますが、患者さんの中には我慢しなきゃいけないとネガティブな気持ちしかなく栄養指導を受けたがらない方もいます。
そんな栄養指導の印象が少しでも改善すればと思い、今回は栄養指導の実際についてご紹介します!
栄養指導を受ける方
実は栄養指導の対象となる方は明確に決まっています。
医療機関で行われる栄養指導は保険適応の場合がほとんどです。
入院している方を対象にする場合と外来(クリニックなど)に来た方が対象になる場合で内容は異なりますが、今回は外来の方を紹介しますね。
外来栄養食事指導料に規定されている特別食
→外来で栄養指導を受けることができる疾患を指します
- 腎臓食
- 肝臓食
- 糖尿食
- 胃潰瘍食
- 貧血食
- 膵臓食
- 脂質異常症食
- 痛風食
- てんかん食
- フェニールケトン尿症食
- 楓糖尿症食
- ホモシスチン尿症食
- 尿素サイクル異常症食
- メチルマロン酸血症食
- プロピオン酸血症食
- 極長鎖アルシ−CoA脱水素酵素欠損症食
- 糖原病食
- ガラクトース血症食
- 治療乳
- 無菌色
- 小児食物アレルギー食
- 特別な場合の検査食
特別食とは…
・心臓疾患、妊娠高血圧症候群などの患者に対する減塩食
・十二指腸潰瘍の患者に対する潰瘍食
・侵襲の大きな消化管手術後の患者に対する食事
・クローン病、潰瘍性大腸炎などの腸管の機能が低下している患者に対する低残渣食
・肥満度が+40%以上、BMI30以上の患者に対する治療食
などが含まれています。
いろんな単語があってわかりにくいと思いますが、簡単に説明すると、上記の病気に当てはまれば栄養指導ができますよ!ということです。
よくあるのは、会社の健康診断で医療機関の受診を推奨されて来ました!というパターンです。
現在の私の職場では糖尿病や脂質異常症、高血圧など比較的よく耳にするような生活習慣病を中心に栄養指導を行うことが多いです。
誰しも年を重ねれば代謝が落ちてこのような生活習慣病になる可能性は上がっていきますが、健康診断で異常値が出た場合が食生活などの原因も栄養指導で探っていきます。
食事の見直し
栄養指導ではまず普段の食事の聞き取りをします。
1日3食食べますか?外食やコンビニでの食事が多いですか?おやつは食べますか?
などそこそこプライベートな話を伺うので、あまり話したくない方もいらっしゃるかと思います…。
初対面でそんなことを聞かれて良い気分にならないかと思うので、管理栄養士としても質問攻めにならないように、不快に思われないように気をつけております…。
この聞き取りで現状の食生活で改善できる点があるのか、又は生活習慣病の病状の悪化を防ぐ対策はできるのかなどを検討します。
指摘されるのが怖い、怒られるのではないかとあまり本当のことを話さない方が…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一緒にできることを考えたいだけで怒ったりしませんので正直にお話いただけると助かります笑
食事療法って結局我慢でしょ?
さて、聞き取りも終わって今後の食事についてお話しよう!というところでよく言われるのが、
「我慢しないといけないんだよね?」という一言です。
現状の食生活が健康という観点からみて良くない場合は改善すべき点が多くなってしまいます。
そのため健康のためと分かっていても我慢しないと…と考えるお気持ちもよく分かります。
ただ無理してまで血液検査の結果を正常化させて健康だね、良かったね!と済ませたいわけではないので、負担を最小限にしてより健康的な生活に近づく提案ができたらと私どもは思ってます。
例えば、毎日ポテチを1袋食べる人に急に今日から毎日おやつ禁止です!と言っても患者さんがその目標を確実に取り組める可能性は低いでしょう…。
命の危険がすぐ目の前まで迫っているような場合は別ですが、まだ今のうちに良くしておけば…という患者さんであれば、急かさずに現状の半分の量に減らしたり、2日に1回にするなど少しずつ段階を踏んだ提案をした方が取り組んでくれるはずです。
もちろん生活を変えることは多かれ少なかれ負担になる可能性があります。
慣れるまでは何事も負担になるかもしれませんが、これくらいならやってみよう!自分の健康のために頑張ってみよう!と思える点を一緒に捜せたらと思います…。
運動はしなくてもいいの?
運動って本当に面倒ですよね…。
結論から話すと運動は強制するものではありません。
もちろん運動することで筋肉が増えて代謝の向上にも繋がりますし、後からついてくるメリットはたくさんあります。
良く考えて欲しいのはその取り組みが長続きするか?という点です。
食事の取り組みでも運動の取り組みでも、はじめだけ頑張ってもあまり意味はありません。
長く継続して良い状態、生活を維持しなければまたいつか健康診断で同じような指摘をされるはずです。
運動は習慣がない方からすると負担が大きく、時間も取られるし疲労感も重なってやる気がなくなりやすいものかと思います。
取り組みたい気持ちがある場合は、強度の低い運動から短時間で始めるようにしましょう。
運動習慣を作りたい方はこちらの記事も参考にしてくださいね!
→https://mogumogumogumogu.com/%e3%80%90%e7%ae%a1%e7%90%86%e6%a0%84%e9%a4%8a%e5%a3%ab%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e3%81%ae%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%80%91%e9%81%8b%e5%8b%95%e7%bf%92%e6%85%a3%e3%81%ae%e8%ba%ab%e3%81%ab%e4%bb%98/
まとめ
最近栄養指導を体験する機会があり、患者さんの気持ちってこんな感じなんだ…とふと感じたので忘れないためにもこの記事にまとめてみました。
皆さんが健康で栄養指導と縁のない生活ならそれが望ましいですが、もし何かの機会に栄養指導を受けることがあれば恐れずにお話を楽しんで頂けたらと思います。
コメントやリクエストもお待ちしております!
ではまた次の記事でお会いしましょう!
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